期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
イケメン社長の婚約者は処女ガール
カーテンの隙間から眩しい朝日が差し込んで目が覚める。
私のアパートは背の高いマンションに囲まれているから、こんな清々しい朝を迎えたのは上京してから初めてなんだけど…
でも、到底清々しいとも思えないのはここが私の暮らすアパートじゃないってことが原因だ。
この部屋の扉を開けたら、まるで別世界に放り込まれたようなリッチなリビングがある。
目覚まし時計はまだ午前の5時前だ。
昨日、あんなことがあって疲れたせいだろうか。
早起きをしたわりに頭の中はスッキリしてる。
スッキリしてるからこそ、この妙な現実から逃げたい気分だけど
約束は約束だ。
人助けだ。
ボランティアだ。
いや
生活費はすべて工面してもらえるならボランティアでもないか。