期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
言葉を直しながら喋る私に、若社長はくすくす笑いながら丁寧に両手を合わせていただきますをした。
綺麗に伸ばされた背筋。
会社で会った時にはただの華奢なもやし男子だと思っていたけど
意外と広い肩幅。
細い顎のラインに
綺麗な顔立ち。
父親似じゃないな。
でも、こんな人と…
社長と
朝から一緒に私の作った朝食をいただくなんて…
夢か妄想か漫画の世界でしか考えられないけど…
これが現実なんだよな。
「朝はいつもコンビニで缶コーヒーくらいなんだ。
久しぶりにサラダ付きの朝食をいただいたから、元気がでてきた気分。」
突然、笑いかけられてつられて私も微笑む。
「朝はシッカリ食べないと体に悪いですよ。これから毎日作りますから。」