期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「煮込みハンバーグで…だよ。」
「やった。俺ハンバーグ大好き」
「嫌いなものとかあるの?」
「ん〜。あまりないけど和菓子は苦手。餡子が甘すぎて」
「あら、その甘いのが良いのに…」
若社長と、若社長の部屋で世間話をしながら夕食なんて
奇妙な光景だ。
夕食を終えてシャワーから戻ると、先にシャワーを済ませていた彼が部屋着で大きなソファーにくつろいで発泡酒を飲んでいる。
なんとも受け入れ難い光景に思わず顔が引き攣る。
「社長なのに発泡酒なんですか…」
隣に座り、りんごジュースを飲む私を横目でちらりと見る。
「高いビールは仕事で良いことあった日って決めてるの」
「高級ワイン片手にエレガントな生活してるのかと思った。」