期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「まさか」そう笑った彼を見て
彼の庶民的な場面を見て
あまり私たちと変わらないんじゃん?なんて身近に感じてしまったのは失礼だろうか。
「ちょこちゃんはアルコールは?」
「お子様舌なもんで、苦いのは苦手なんです。」
「珈琲も?」
私が頷くと今時の若い子にしては珍しいなんて年寄りみたいなことを言って笑う。
若社長にとって9歳下は子供に見えるのだろうか。
私には9歳上の若社長を別におじさんなんて思えないけど…。
「そういえば、キスしたことないって言ってたけど彼氏はいたの?」
「1人。すぐにフラれてちゃったけど。」
「そうなんだ。相手の男は勿体無いことをしたね」
意外とスルリお世辞を言う。
「社長は?交際してた相手はいたの?」
「何人かね。あまり長続きしないんだ。
っと…。
職場じゃないんだから社長とか言わないで。疲れる。」
「じゃあなんて呼べばいいんですか。上野さん?とか」