期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
それに凛とした雰囲気も
端整な顔立ちも…
なんとなくどこかでみたことがあるように思えてならない。
私の視線に気づいてしまったのか彼は「ゴミでもついてます?」と慌ててスーツを両手ではらってみせた。
「えっ?あ…申し訳ございません。
…
あちらに掛けてお待ちください」
ロビーにある椅子に差すと彼は爽やかに笑った。
「可愛い子に見つめられるなんてなかなか無いから焦っちゃった」
「か、可愛いなんてとんでもございません。」
「いやいや、この会社の受付嬢はどの子もみんな秀でてるよ。前社長のお気に入りばかりを集めてるんじゃないかって噂まであるくらい。」
そんな噂が…。
なんだかとても申し訳なく思える。