期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
ってか、明日ようやく休みなのにあんな機嫌悪い人と一緒に過ごさなきゃいけないかと思うと憂鬱な気分になる。
長めのTシャツを一枚着て、髪を拭きながらリビングに戻ると、ソファーの上で発泡酒を飲み、くつろいでる彼の姿があった。
「帰ってたんですね…」
テーブルの上に用意していた夕飯は綺麗に片付けられていた。
「うん。ちょこちゃんシャワー長かったね」
そう言いながら私を見て、ふっとそっぽを向く。
機嫌がいいのか悪いのか分からん奴だな…。
あたしは苦笑いを噛み殺しながらりんごジュース片手に若社長の隣に座った。
「千洋さん、聞きたいことがあります。」
「なに?」
私を見ることもせずに、声だけ返してくる。
失礼な奴だ。