期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
ぽつりと呟いた横で、彼が飲み掛けていた発泡酒を思い切り吹き出す。
「ちょっ!なにやってるんですか汚い!」
「ゲホッ…だっ…ケホッ…
だって君が突然変な事を言うから‼」
慌てて台拭きで周りを拭き始めた私を軽く睨みつける。
「君と僕の仲だろ?って言ったのは千洋さんでしょ?」
むくれた私に「あー…」と言いながら頭を軽く撫でて来る。
「それは、そういう意味じゃなくて」
「じゃあどんな意味?」
拭き終わり向き直った私に、少し照れ臭そうに視線だけ逸らした。
「…キスした仲だろ?」
「えっ?」
驚いて硬直した私を見て「そういうTシャツ一枚の格好も…めのやら場に困る
誘ってる…?」
「そ、そんなことあるわけないじゃないですか‼」