期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「羽田さんは彼氏がいないんだよね?」
突然の言葉。
は?
は?
は?
いや、あんたに関係ないでしょーが。ってか、それどこ情報?
誰から聞いた?
いないんだよね?って確定事項で聞いてきたよね?
「おりません。」
「それなら良かった。」
安心したように笑う若社長に
あたしも微笑み返す。
なんにも良くねーよ。
こちとら田舎から上京した際に「遠恋でやってける自身がないから別れよう」って人生て初めての彼氏に(交際期間は2ヶ月ちょい)フラれてきてんだよ。
なんにもよくねーよ。
「僕の父、…前社長のことは知ってるね?」
「勿論、存じております。」
「僕は幼い頃に母を亡くしていて、父さえも今は余命を宣告されてしまっている。」