期間婚〜彼と私の微糖な関係〜


しばらくしてもなかなかハマらない。

それどころか

「ん?」とか「あれ?」なんて言葉が聞こえてきて不思議に思って目をあけると

彼は一生懸命、その一大決心の指輪を中指にハメようとして途中でつかえてるのだ。


「千洋さん…」

「何?ちょっと待って、指輪がおかしいんだ。」

いや、おかしいのさ指輪じゃなくてあなたです。


「それ、普通薬指にハメるんですよ?」

「えっ⁈そうなの⁈」なんて驚くけど、こっちがビックリだよ。

「なんでが中指だと、思ったの?」

「だって結婚指輪は薬指だろ?だから婚約指輪はその隣の指なのかな?」って…。


よく分からん理屈だな…。

「薬指です」

「ごめん」

すると今度はするりと滑らかに薬指にハマったダイヤの指輪。


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