期間婚〜彼と私の微糖な関係〜

私の手元の紙袋に気づいて「何それ?」と色んなかくどから盗み見ようとするから

わざとそれを回避する。


「勿体ぶらないで見せてよ。」

「仕方ないなー」

そういいながら紙袋の中身をザーッとテーブルにあけると、色とりどりのマカロンが輝いた。(そう見えた)

「マカロン。私の大好物スイーツなんです」

「へえ…食べたことないな」

興味深気に若社長が一つ手にとったから慌てて奪い返す。

「ちょこちゃんのケチ」

「ケチじゃないですよー!」

マカロンを二つに割って片方を若社長に差し出した。

「せっかく全種類を買ってきたんだから、一つ一つ一緒に食べよ?」

「そうだね」若社長が嬉しそうに笑うから、私までツラれて笑ってしまう。


< 74 / 189 >

この作品をシェア

pagetop