期間婚〜彼と私の微糖な関係〜

そして勢いよく中に入り、ドアを閉める。


「ちょっと待ってちょこちゃん‼」

「はい?」

「その…

突然すぎて心の準備が…」

「はい?」

なかなか噛み合わ無い私達。


「その…なんて言うか…」

何が言いたいのかよく分からん。

「食事?お風呂?それとも私?的なあれだよね?!」

「よく分からないけど、じゃあ先にお風呂にして下さい。

ビーフシチュー温めておくから」

「…うん。

そうだよね。

ごめん、なんか俺が悪いんだよね?

風呂に入ってくる。」

うな垂れながら、ごちゃごちゃ独り言を言ってる彼を残して食卓をセットする。


ちょっとアロマキャンドルなんかもつけたらオシャレだろうか?


こういうのを考えるのはなかなか楽しい。


ビーフシチューをテーブルに並べると

風呂上りの彼がなぜかガクガク震えながら戻ってきた。



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