期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「お酒飲むと鼻声になる人がいるけど、ちょこちゃんもそういうタイプなんだね」
くすくす笑われてちょっと恥ずかしい。
「照明を暗くしてるから顔色はよくわかんないけど、目も潤んでるし
呑んでるちょこちゃんもそれはそれで可愛い」
さらりと恥ずかしい事を言うし。
一通り、食事がすんだあとソファーに移動してそのテーブルの下に隠していたプレゼントを取り出す。
安物でガッカリしないかな…?
少しだけ
恐くなる。
「どうかした…?」
「あの…安物で申し訳ないんだけど…」
「うん?」
「これ…」
そう言ってプレゼントをテーブルの上に置くと
若社長は少し驚きながら笑った。
「…僕に?」
頷くとすぐに、若社長はプレゼントの包みをほどいてタイピンを手に取り、私の予想以上に喜んでくれた。