期間婚〜彼と私の微糖な関係〜


「安物でごめんね」

「すごい嬉しいよ!」

そう言いながら頭を優しく撫でてくれる。


「タイピンのほうは喜んで貰えて良かった」そう言いながらリボンを外そうとしたら「ダメっ!」て突然、大きな声で私を止めた。

「えっ?

外したらダメ…なの?」

頷きながら自分の隣に座れと合図するようにソファーを軽く叩いてみせる。

不思議に思いながら隣に座ろうとした瞬間

体を押されてソファーに倒れこんでしまった。


気づけば、覆いかぶさるように若社長が私を見つめる。

「これを解くのは僕のやること」

そう言いながら

触れた3度目のキスは

少しだけ口にしたワインのせいもあって甘酸っぱいときめきで

淡い眩暈を誘う。

何度も繰り返し触れるキス。

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