期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
私達は本当の恋人同士なんかじゃない。
ただ
頼まれただけの偽りの関係。
そこに嫉妬という気持ちを持ち込んでしまったら
偽りが
偽りじゃなくなってしまう…。
若社長は経験豊富で
私を簡単に抱くことも
偽りの婚約期間が終わったらすぐに私を手放すことができるかもしれない
だけど私は…
何もかもが初めての経験で
偽りと
真実の区別さえつかなくなってきている。
理性や冷静を失った時点で
泣くに決まってる。
恋は苦くなくていい
ただ…
楽しいだけで終わらせたい。
「ごめんなさい、やっぱり恐くなっちゃって」
「そっか…そうだよね。僕も雰囲気に流されすぎた。
…申し訳ない。」
ほら、そうやって簡単に言う。
雰囲気に流されただけなんて
もし本当に抱かれていたら
泣を見ていた。