期間婚〜彼と私の微糖な関係〜

白いタイトなワンピースが似合う上品な雰囲気の菜穂さんという女性は、きっと私より若社長に年齢は近いだろう。


一般人の中にいたら一人だけ秀でて見えそうなほど容姿端麗な彼女が、若社長の隣に並んで立つと

本当に絵のように綺麗な恋人同士に見える…。


ふ、2人が眩し過ぎて近寄れない雰囲気…。


「千洋、この子は?」

微笑みまで眩しい彼女が、気付かなくてもいいのに私に気付くと


若社長は言った


「友人だよ」

その通りなんだけど

その言葉が

突然

私の心を切り裂くように突き刺さって

私は会釈するのが精一杯だった。


親しそうに会話をする2人を見ていると疎外感を感じる。

彼女もきっとどこかのご令嬢なのか

女子力なんて言葉で表現できないような

セクシーさと気品が

同性の私にもビンビン伝わってくる。


< 98 / 189 >

この作品をシェア

pagetop