夢色約束
「はぁ!?けんか!?」

翌日、車の中で一言も交わすことなく着いた学校。

由羅が私の話を聞くなりビックリしたように言った。


「けんか、なの?」


「いや、私に聞かないでよ」

呆れたように言う由羅。

それもそうか。


「どうしよー」


「とりあえず、謝ったら?」


「だって、光は恐いし何て言ったらいいのかわかんないし、光がなんで怒ってるのかすらわからないし・・・」

謝りようがない・・・


「気持ちに気づいた瞬間こんなことになるとはね」

困ったように言った由羅の言葉にため息をついた。


「でも、夜遅くまで帰らなかったことはもう一度謝りなさいよ?」


「・・・はーい」

そう返事をして机に突っ伏した私に


「末期ね」

と、由羅は苦笑していた。
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