夢色約束
そんな空気が続き、1週間がたった。


｢なにやってんのよ･･･香里奈ー｣

私の頬を突きながらいってくる由羅にため息をこぼす私。

こんな光景が1週間も続いた。


｢それにしても、珍しいわねーこんなに長いけんか｣


｢うん･･･｣

あの日から、１週間。

まともに光と話してない。


｢光不足ー｣

私はそううなだれる。


｢なら、早く仲直りしなさい｣


｢だって、｣


｢だってじゃ･･･｢香里奈ちゃーん｣｣

由羅の声は私の名を呼ぶ声に掻き消された。


｢日直だったよね?先生が呼んでたよ?｣

あ、そういえば日直だったな･･･


｢わかった、ありがとう｣

私はガタッと席を立った。

そのとき･･･



フラッ

目の前が真っ白になって思わずしゃがみ込む。


｢香里奈!?｣

由羅が慌てて傍によって来る。


｢ちょっと、大丈夫!?｣


｢うん、ただの貧血。最近あんまり寝れてないのもあるかも｣

あははーと乾いた笑いをこぼして言った。


｢倒れないでよ?｣


｢大丈夫だよ｣

私は安心させるように由羅に笑いかけて立ち上がった。


｢私が行こうか?｣

由羅の優しい言葉に首を横にふった。


｢早く行って帰ってくるよ｣

手を振って私は先生のもとに向かった。
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