夢色約束
パチ
目覚めた瞬間に足に走った痛みのせいで、目覚めはすっきりとしたものではなかった。
ここ、どこ・・・?
真っ白な天井と薄いピンクのカーテン。
・・・保健室?
ふと、手に暖かいものが当たっていたことに気づき目をやる。
・・・光?
「起きたか」
眠りの浅い光。
私が起きた気配がしたのか、すぐに起きた。
「うん」
「体調は」
「大丈夫」
まっすぐに見つめてくる光は、その言葉を信じていないようだった。
「光が、運んでくれたの?」
「・・・」
光の無言は肯定だ。
「ありが・・・」
言葉が途切れたのはきっと、光が握っていてくれた手が引かれたから。
気づけば、私の体には光の腕が回っていた。
・・・光?
「頼むから・・・」
光の声は掠れていた。
苦しそうな声だった。
なにかに、堪えたような。
消えてしまいそうな光の背中に私は無意識に腕を伸ばしていた。
「頼むから、これ以上心配かけるな」
光の服を精一杯の力で握り、しがみつく。
「ごめん・・・」
ずっと、心配かけてたんだね。
「守ってやれなくてごめんな」
ポンポンと光が私の頭をあやすように叩いた。
「心配かけて、ごめんなさい」
もう一度、謝った。
目覚めた瞬間に足に走った痛みのせいで、目覚めはすっきりとしたものではなかった。
ここ、どこ・・・?
真っ白な天井と薄いピンクのカーテン。
・・・保健室?
ふと、手に暖かいものが当たっていたことに気づき目をやる。
・・・光?
「起きたか」
眠りの浅い光。
私が起きた気配がしたのか、すぐに起きた。
「うん」
「体調は」
「大丈夫」
まっすぐに見つめてくる光は、その言葉を信じていないようだった。
「光が、運んでくれたの?」
「・・・」
光の無言は肯定だ。
「ありが・・・」
言葉が途切れたのはきっと、光が握っていてくれた手が引かれたから。
気づけば、私の体には光の腕が回っていた。
・・・光?
「頼むから・・・」
光の声は掠れていた。
苦しそうな声だった。
なにかに、堪えたような。
消えてしまいそうな光の背中に私は無意識に腕を伸ばしていた。
「頼むから、これ以上心配かけるな」
光の服を精一杯の力で握り、しがみつく。
「ごめん・・・」
ずっと、心配かけてたんだね。
「守ってやれなくてごめんな」
ポンポンと光が私の頭をあやすように叩いた。
「心配かけて、ごめんなさい」
もう一度、謝った。