夢色約束
「ちょ、光、なにいってんの!!」

店員さんがいなくなって、私は小声で光に言った。


「そーでも、言わねぇと、しつこそうだったからな」

さすがにカップルの邪魔はしねぇだろ。

と、光はいった。

そっか、光にはなんでもないことなんだ。

私がどれだけ光の言葉に舞い上がったって、落ち込んだって、光にはなんてことないんだ。


なんだか、すこしだけ、泣きたくなった。
< 124 / 261 >

この作品をシェア

pagetop