夢色約束
「とにかく!!大丈夫だから!!」
「はぁ…頼むから待ち合わせ時間まで大人しくしとけよ?」
「はいはい!!」
私は光から逃れ、由羅のもとに走って行った。
「言った傍から…」
光の呆れたような声が耳に届いたが、気にしない。
「お待たせ~」
「どうしたの?」
「ん?別に何もないよ?」
「そっか~じゃあ、行こうか」
「うん」
私たちは水着コーナーに向かった。
「どんなのにする~?」
「そうだな~」
あーだこーだいいながら私たちはいろいろ回った。
「これは?」
「いや、それは…」
由羅が持ってきたのは、赤。
目立つ!!
うえに…布少ない。
「えー、可愛いのに…」
うん、可愛いけどね。
可愛いんだけどね…。
「じゃあ、これは?」
そういって出されたのは淡いピンクで小さな花が描かれているデザイン。
「あ、いいかも」
目立たないし。
「これはいいんだ…」
「え?」
小さな声で何か言った由羅に聞き返す。
「なにもないよ~」
「そう?ねぇ、由羅は?」
「私はこれ!」
そういって出したのは黒。
「さすが…」
似合うだろうな…
「ふふふ、決まったね」
「うん」
「ちょうど、時間もいい感じに残ってるし、服も少し買っていこうか」
「そうだね!」
たくさん遊ぶんだったらいるよね~
私たちはお会計をして服を見に行った。