夢色約束
「あ~買った買った~」


「だいぶ買ったね~」


「楽しかった~」

私たちの手にはたくさんの袋。


「じゃあ、行こっか」

私たちは待ち合わせ場所に向かった。


「あ、香里奈、西園寺」


「お待たせ!」


「二人ともだいぶ買ったね~」

那月くんが私たちの持っている袋の数を見て苦笑しながら言った。


「可愛いの多くて」


「たくさん遊ぶしね!」


「香里奈」


「なに?光」


「ん」

そういって出された手。


「へ?」


「なんだよ~光!!こんなとこで手繋ぐ気か!?」

それに一番食いついたのは那月くん。


「ちげーよ!!」


「じゃあなんだよ~!!」


「荷物!!」

荷物?


「貸せ」

もう言った光は奪う様に私の手から袋を取った。


「いいよ!!」

慌てて取り返そうとしたけど


「無理」

光の声でそれはかなわなかった。
< 134 / 261 >

この作品をシェア

pagetop