夢色約束
「子ども扱いしないでー」
「ははは」
「子ども扱いできたら、こんな苦しくねぇよ」
私は、そんな光の言葉を聞くことができなかった。
「あ、アクセサリー屋さん!」
「見るか?」
「うん!」
私は頷いて、光とお店に入った。
「ハンドメイドのお店みたいだな」
「かわいい〜」
「器用な人もいるもんだな」
「光だって器用じゃない」
「普通だろ」
あ、このイヤリングかわいいな…
ガラス玉の中に小さな花が入っていた。
きれい…
「それ、かわいいな」
「うん」
「なんて花だ?」
「えーと、…スターチスだよ、確か」
「他にもいろんな花があるみたいだな」
「そうだね」
「他のも見てみるか?」
「うん」
私たちは他のものを見て回った。