夢色約束
「それ…」
「さっき買った」
「絆創膏…わざわざ?」
「あたりまえだろ」
「ごめんね」
「いいから。その代わり、5つめの願い」
「…なに?」
「頼むから、こういうことはちゃんと言ってくれ」
「…光」
「言ったろ?守りたいって」
覚えてくれてたんだ。
中学で私が倒れた時に言ってくれたこと…
「うん」
「頼むから」
「うん、ごめん、光」
優しく絆創膏を貼ってくれる光に気づかれないように、私は涙を流した。
夜でよかった。
暗くてよかった。
光にばれないから。
気づかれないから。