夢色約束
「ただいま」
「あ…お、お帰りなさいませ。お嬢様」
「早苗さん…」
「あの…えっと」
「…わかってますから」
おどおどとらしくない早苗さんに笑顔を向けた。
「…お嬢様」
「私、少し疲れたので、今日はもう休みます」
「あ、かしこまりました」
バタンッ
ドサッ
「はぁーーー!疲れた~…」
『お嬢様、そんな恰好で寝転ばないでください』
『お嬢様、お風呂の用意が整いました』
光がいることが当たり前になってた。
いなくなってしまった今でも、光の姿が見えるような、そんな気がするくらいに…
「お風呂、入らなくちゃ…」
ゆっくりと立ち上がる。
シャーーーキュッ
パタン
「あ、タオル…光ータオルとって……………
そっか、もういないのか」
なにやってんだろ…私。
髪を乾かして私はそのまま眠りに落ちた。