夢色約束
ハッ!
「光!」
あ…違う。
光はいないんだ。
外…暗…。
まだ4時か…。
今の…夢……?
違う、記憶だ…。
お母さんが亡くなった時の…。
そういえば、あの時、私あの後大泣きしたんだっけ。
優しいお母さんが大好きで。
お父さんもそのころから忙しくて、なかなか家にいなくて…。
光もまだ家にはいなくて、ただの幼馴染だった。
ただただ純粋に、側にいられると思っていたあの時。
「ははは…今度こそ、一人になっちゃった…」
バカみたい…。
「私から、手を放したのに…」
なに、今さら…。
ずっと一人だったじゃない。
だから、寂しいなんて、感じる必要ないんだ…