夢色約束
悲劇
あれから、数週間後
「光!!」
ガバッ
「お嬢様っ!」
「早苗…さん……」
「まだ横になっておいてください」
「私…」
「大丈夫です」
「私…また…っ」
「お嬢さまっ、大丈夫です。大丈夫ですから」
気付かないうちに私は寝ぼけて花壇に行ってしまうらしい。
そんなことを続けて数週間。
私は学校を休んでいた。
「大丈夫です。私がいますからね」
早苗さんは私の頭を自分の胸に押し付けるように抱きしめた。
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