夢色約束
そばにいるために~光 side~
「香里奈ー‼︎」
くそっ、いねーか。
「どこ行ったんだよ…」
最悪だ。
まさか、またこんなことになるなんて…
奥様が亡くなられたときだってこうなった。
夜中、あいつは寝ぼけながら無意識に外に出て、途中で倒れたところを見つけられた。
中学で俺と気まずくなったときは寝れなくなった。
あいつを1人にしたら、こうなるかもしれないことはわかってた。
だから、今までずっとそばにいたってのに。
「なにやってんだよ…俺は……」
頼むから、香里奈。
無事でいてくれよ…