夢色約束
「そっか…」
そうだよね。
私、最低だ…
どうしてあの日々の中の光を疑ってしまったんだろう。
確かに楽しかったのに。
光だって、ちゃんと笑ってた。
笑い合ってた。
なにがあってもそばにいてくれた。
守ってくれた。
そんな光の心を疑うなんて最低だ。
そばにいてくれたからこそ、光の心を信じなきゃ。
「ありがとうございます、早苗さん」
「私はなにもしておりませんよ。おふたりについてのすべての答えは、おふたりが過ごしてきた日々の中にあると、私は思っておりますから」
日々の…中に…
「そうですね。あの数年間の中に私は、自分の幸せのすべてをかけた気がします」
幸せだった。
ただ、幸せだった。
光の優しさを誰よりも近くで感じられたあの日々が。
光の優しさに誰よりも近くで触れられたあの日々が。
光がそばにいることで、私は満たされていた。