夢色約束

キーンコーンカーンコーン

終礼のチャイムが鳴って、ぞろぞろと教室を出て行く生徒たち。


「私も、帰らなきゃ」


「香里奈!」

久しぶりに聞く声。

大好きだった声。

ずっと、そばにいると思っていた声。


「……由羅」


「話が、あるの…」


「……いいよ」

私たちは、屋上に移動した。
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