夢色約束
雨色
離れる理由
そして、そんな日々を繰り返し、5月になった。
そう、5月。
それは、私たちの学校のアレの時期…。
「ね~由羅~この後のHRなにするか知ってる?」
休み時間、やることがなくて席でだべっていた時に、ふと聞いた。
「ああ、文化祭の劇決めるってさ」
「ここの学校6月だっけ?」
「うん。だからもう決めなきゃなんだって」
「そうそう。まぁ、この学校って店だせるの2年生からじゃん?」
そういえば誰かが言ってたな~
「らしいね。1年生って劇なんだね」
店出したかった…。
「らしいわよ?軽音部とかの舞台の前にやるんだって」
「ついでみたいなもんじゃん」
ははは、と笑って言った。
「だよね。でも、学年ごとに来てくれた人たちの投票で決まるから、みんな本気になるみたい」
なんで?
私は首を傾げる。
「ああ、優勝クラスにはなにか景品があるらしいわよ?」
「ははは、さすがだね」
「一応、お金持ちばっかの学校だからね」
「景品ってなんだろう…」
「やっぱそれよね!ちょっと楽しみかも」
キーンコーンカーンコーン
「あ、予鈴」
「じゃあね、香里奈」
由羅はそういって自分の席に戻って行った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「みんなもうわかってると思うけど、今から文化祭の劇で何をやるか決めるな。基本的には自由。自分たちで考えるのもよし。おとぎ話をもとにしてするのもよしだ」
その言葉にみんなが盛り上がる。
「どんなのにする!?」
「やっぱり自分たちで考えたいよね!」
「楽しそ~」
「狙うのはやっぱり優勝だよな!」
「はーい静かにーその前に、委員長の五月。前に出て、文化祭の実行委員を女子一人決めてくれ。普通は二人なんだが、そのうちの一人は五月に決まってるから。まぁ、後は適当に決めといてくれ」
いや、先生。
適当にって…
「光さまだって、やろうかな」
「一緒にいれるのよね?」
「やってみたいわ」
「私、立候補しようかしら」
「私もしようかしら」
ヒソヒソとしゃべる女の子たち。
それだけしゃべってたら聞こえると思うんだけど…。
私は由羅のほうを見る。
ん?なにか言ってる?
由羅は口パクで
『や・り・な・さ・い・よ』
と、言っていた。
やりないよ?
私が!?
むりむり!
私は大きく首を振る。
できるはずないじゃん!
「どうやって決めますか?」
「推薦でいいんじゃね?」
光の問いに那月くんが言う。
ちょっと待って、由羅、今確実にガッツポーズしたわよね?
小さくだけど。
そして、私のほうを向いた由羅はピースした。
イエイ!じゃない!
由羅、何する気!?
「私、推薦したい人いるよー光くん」
由羅は手を挙げて光に言った。
ちょ、なんて言う気よ!
「誰?」
「香里奈」
そして、私のほうを指さし言った。
えー!!!!
「いいんじゃね?それで」
ちょ、那月くん?
「香里奈ちゃんならしょうがないか」
「優しいし、しっかり者だしね」
いやみんな納得しないで…
「香里奈、それでいいか?」
光が私に向かってそういう。
男子からは期待の目線。
絶対に早く劇の内容決めたいだけじゃん…
女子からは諦めの目線。
いや、乗り込んでくるくらいしてよ…。
てか、みんなにそんな目で見られたら…
「…わか、った」
こう応えるしかないじゃんかー!!!!
「じゃあ、文化祭実行委員は俺と香里奈ってことで。先生、いいですか?」
そう、5月。
それは、私たちの学校のアレの時期…。
「ね~由羅~この後のHRなにするか知ってる?」
休み時間、やることがなくて席でだべっていた時に、ふと聞いた。
「ああ、文化祭の劇決めるってさ」
「ここの学校6月だっけ?」
「うん。だからもう決めなきゃなんだって」
「そうそう。まぁ、この学校って店だせるの2年生からじゃん?」
そういえば誰かが言ってたな~
「らしいね。1年生って劇なんだね」
店出したかった…。
「らしいわよ?軽音部とかの舞台の前にやるんだって」
「ついでみたいなもんじゃん」
ははは、と笑って言った。
「だよね。でも、学年ごとに来てくれた人たちの投票で決まるから、みんな本気になるみたい」
なんで?
私は首を傾げる。
「ああ、優勝クラスにはなにか景品があるらしいわよ?」
「ははは、さすがだね」
「一応、お金持ちばっかの学校だからね」
「景品ってなんだろう…」
「やっぱそれよね!ちょっと楽しみかも」
キーンコーンカーンコーン
「あ、予鈴」
「じゃあね、香里奈」
由羅はそういって自分の席に戻って行った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「みんなもうわかってると思うけど、今から文化祭の劇で何をやるか決めるな。基本的には自由。自分たちで考えるのもよし。おとぎ話をもとにしてするのもよしだ」
その言葉にみんなが盛り上がる。
「どんなのにする!?」
「やっぱり自分たちで考えたいよね!」
「楽しそ~」
「狙うのはやっぱり優勝だよな!」
「はーい静かにーその前に、委員長の五月。前に出て、文化祭の実行委員を女子一人決めてくれ。普通は二人なんだが、そのうちの一人は五月に決まってるから。まぁ、後は適当に決めといてくれ」
いや、先生。
適当にって…
「光さまだって、やろうかな」
「一緒にいれるのよね?」
「やってみたいわ」
「私、立候補しようかしら」
「私もしようかしら」
ヒソヒソとしゃべる女の子たち。
それだけしゃべってたら聞こえると思うんだけど…。
私は由羅のほうを見る。
ん?なにか言ってる?
由羅は口パクで
『や・り・な・さ・い・よ』
と、言っていた。
やりないよ?
私が!?
むりむり!
私は大きく首を振る。
できるはずないじゃん!
「どうやって決めますか?」
「推薦でいいんじゃね?」
光の問いに那月くんが言う。
ちょっと待って、由羅、今確実にガッツポーズしたわよね?
小さくだけど。
そして、私のほうを向いた由羅はピースした。
イエイ!じゃない!
由羅、何する気!?
「私、推薦したい人いるよー光くん」
由羅は手を挙げて光に言った。
ちょ、なんて言う気よ!
「誰?」
「香里奈」
そして、私のほうを指さし言った。
えー!!!!
「いいんじゃね?それで」
ちょ、那月くん?
「香里奈ちゃんならしょうがないか」
「優しいし、しっかり者だしね」
いやみんな納得しないで…
「香里奈、それでいいか?」
光が私に向かってそういう。
男子からは期待の目線。
絶対に早く劇の内容決めたいだけじゃん…
女子からは諦めの目線。
いや、乗り込んでくるくらいしてよ…。
てか、みんなにそんな目で見られたら…
「…わか、った」
こう応えるしかないじゃんかー!!!!
「じゃあ、文化祭実行委員は俺と香里奈ってことで。先生、いいですか?」