夢色約束



コンコン

「お嬢様、失礼いたします」


「はい」


「朝食の用意が整いました」


「今行きます」

最後にブレザーを羽織ろうとしたとき、


「お嬢様」

早苗さんはドアのそばに立ったまま声をかけた。


「制服をお着替えください」


「はい?」

制服を着替える?

学校は?


「旦那様がお呼びです」

お父さん?

私は不思議に思いながらも着替えてリビングへ向かった。

< 218 / 261 >

この作品をシェア

pagetop