夢色約束
「え?」
「お前に相応しい相手だ」
相応しい?
「顔合わせは3ヶ月後。
都内のホテルで行う」
顔合わせ?
「婚約とは言っても、入籍自体は高校を卒業するまで待つつもりだ」
婚約?
入籍?
卒業?
次々と発せられる言葉に頭はなかなか冷静にならず、混乱は治らない。
ねぇ、ちょっと待ってよ。
どういうこと。
おかしいでしょう?
どうして急に…
「3ヶ月なんてあっという間だ。今からでも準備して、備えておきなさい」
なにに?
何の準備?
私はただ、呆然と聞いていることしかできなかった。