夢色約束



「どうして…」


「本日より、 こちらに戻ることになりました」

私、聞いてない…。


「旦那様には話しておいたと聞きましたが?」

私の反応が意外だったのか、不思議そうに首を傾げる。


「え?」

いつ……?


「お嬢様!」

後ろから呼ばれる。


「早苗さん…」


「…こちらにいらしてたんです……………ね」

私の隣にいる光を見て目を見開く。


「光さん…どうして……」


「今日からまた、よろしく頼む」


「それって…」


「ああ、こちらに戻ってくることになった。それから、お嬢様の料理の講師も担当する」


「光が…?」


「はい」

料理が上手いのは知ってたけど…

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