夢色約束



「お嬢様?」

呼ばれてハッと我に帰る。


「いかがなさいました?」


「あ、……ごめんなさい。お腹いっぱいみたい」


「…………かしこまりました。お疲れのようですが、無理なさらないでくださいね」


「うん…」

私は曖昧に返事をして部屋に戻った。

今一緒に登校したら光が何か言われるかもしれない。

だけどなんて言えば……


コンコン

ノックに返事をすると静かに入ってた来た光。


「お待たせいたしました。参りましょうか」


「あ、いや…えっと、」

なんて言えばいいの?

学校に来ないでなんて言えるわけない。

でもだからって本当のことを…
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