夢色約束



好奇の目は結局、教室に着いても離れることはなかった。

光は職員室に挨拶してくると、教室の前で言ってまた降りていった。

わざわざ教室の前まで来た光を不思議に思いながら教室に入れば少し前にスカートの影3つ。

そのまま視線をあげると腕組みをした女の子3人組。

ああ、めんどくさい。

ここまで冷めた感想しか出てこない自分に心の中で自嘲してから口を開く。


「なに」


「あんた、度胸あんの?それともただのバカなわけ?」

今日はいきなり罵倒から入るのか…


「さぁ?できれば前者でいたいけど?」

挑発するように口角を上げてみせる。
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