夢色約束
「では、参りましょうか」

光は微笑んだ。


「ええ」

私は笑った。

もう、大丈夫。

体の震えはいつのまにか収まっていた。

そうだ。

いつだって、光は・・・

私の不安を取り除いて、笑っていてくれた。

私の、となりで・・・

私の手を、引いてくれていた。


いつだって、光には敵わない。

でも、負けない。

光は、私の執事で。

幼なじみで。

好きな人で。

ライバルでもあるから。

だから、


「光、負けないよ」


「俺も、負けない」

私たちは笑って、舞台に向かった。















光、さぁ、勝負だよ。
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