夢色約束
それから、好きな食べ物。

色。季節。言葉。教科。趣味。と、いろいろ聞かれ・・・


「またまた一致です!8ポイント!パーフェクトですね!」

すべて即答で私たちは終わった。


「すごいですね。パーフェクトは初めてですよ。迷いがなかったですし・・・お互いのこと、よく知ってるんですね」

私の傍にいた女の子はそう言って、私にあることを教えてくれた。


「光!」

もう教室の前で待っていてくれた光に声をかけた。


「おつかれ」


「光もね」


「簡単だったな」


「当たり前じゃない。私たちは誰よりも一緒にいるんだから」

何年の付き合いだと思ってるのよ・・・


「そうだな。さて、景品とやらをもらいに行くか」

そういって歩き出した私たち。


「おめでとうございます!」

担当の子にはそう言われた。


「景品です!」

笑顔で言って渡されたのは・・・


「これは・・・」


「なんだ、それ・・・鍵?」


「はい、屋上の鍵です」

これって・・・!

私はバッと鍵を渡した子を見た。

その子はニッコリと笑う。


「後夜祭での花火。屋上からの眺めは最高ですよ」

笑顔で言われたその言葉で、私たちのチャレンジは幕を閉じた。
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