夢色約束



「…光」

キッチンで片づけをしている光に声をかける。


「お嬢様?どうかなさいましたか?」


「えっと、来週からなにがあるか知ってる?」

ちょっと、回りくどいかな…


「…テストですね」


「うん。それでね、その…」


「お嬢様」


「ん?」

光の顔をそっと見上げると、いつものように呆れて笑っていた。


「あとで、お部屋に伺います」


「うん!」

よかった…

教えてくれるみたいだ。
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