『私』だけを見て欲しい
取りつく島もなく怒られて、私はビンタまでされた。
怒った元夫と一緒に、家を飛び出した。
あれ以来、父が事故に遭うまで、この家の門を跨いだ事はなかった。
だから、ここで男性の声を聞くのが夢みたい。
泰の笑い声を聞くのも、きっと、久しぶりだ…。
「こいつダメ!てんで話にならねぇ…」
パクパクご飯食べながら、泰が話す。
夕飯ができるまでの30分間、ずっと楽しそうにしてたくせに。
「俺は最近のゲームはやった事ないんだ!下手で当たり前だろ⁉︎ 」
もうすっかりおトモダチみたいになってる。
拓斗さん…あなた、調子良すぎない⁉︎
「次来るまでに練習しといてやる!今度は必ず勝つから!」
「えっ⁉︎ 」
(また来るの⁉︎ )
驚く私の顔を見る。
ニヤッと笑う。
最初からそのつもりだったんだ…。
「…じゃあソフト貸してやるよ!壊すなよ!」
…って、上から目線⁉︎
泰…いい加減にして…⁉︎
3人で食卓囲んでる今も、何だかヘンな感じ。
家族じゃないのに家族みたいで、妙な気分になる。
初めてのことなのに、ずっと一緒に住んでるみたい…。
「…すぐトモダチになりましたね…」
見送りながら呟いた。
ゲームソフトの入った袋を手にして、彼が振り向く。
「言った通りだったろ?」
「うん…」
感心します。
子供の心掴むのが上手い。
あっ、子供だけじゃないか…
怒った元夫と一緒に、家を飛び出した。
あれ以来、父が事故に遭うまで、この家の門を跨いだ事はなかった。
だから、ここで男性の声を聞くのが夢みたい。
泰の笑い声を聞くのも、きっと、久しぶりだ…。
「こいつダメ!てんで話にならねぇ…」
パクパクご飯食べながら、泰が話す。
夕飯ができるまでの30分間、ずっと楽しそうにしてたくせに。
「俺は最近のゲームはやった事ないんだ!下手で当たり前だろ⁉︎ 」
もうすっかりおトモダチみたいになってる。
拓斗さん…あなた、調子良すぎない⁉︎
「次来るまでに練習しといてやる!今度は必ず勝つから!」
「えっ⁉︎ 」
(また来るの⁉︎ )
驚く私の顔を見る。
ニヤッと笑う。
最初からそのつもりだったんだ…。
「…じゃあソフト貸してやるよ!壊すなよ!」
…って、上から目線⁉︎
泰…いい加減にして…⁉︎
3人で食卓囲んでる今も、何だかヘンな感じ。
家族じゃないのに家族みたいで、妙な気分になる。
初めてのことなのに、ずっと一緒に住んでるみたい…。
「…すぐトモダチになりましたね…」
見送りながら呟いた。
ゲームソフトの入った袋を手にして、彼が振り向く。
「言った通りだったろ?」
「うん…」
感心します。
子供の心掴むのが上手い。
あっ、子供だけじゃないか…