『私』だけを見て欲しい
朝6時。
ピ…!と鳴り始めたアラームを止める。
その後、すこしだけ微睡む。
その一瞬が、私にとって至福の時。
でも、直ぐに起きないと後が大変になる。
飛び起きて洗顔。
キッチンに直行した。
「えーと…今日のお弁当のおかずは…」
冷蔵庫の中身と相談。
買い物はいつも母がしてくれる。
退社が早い時は私もするけど、ほぼ任せてある。
泰は給食があるからいいけど、私は社食使わないから、いつも手作り。
冷凍食品のニオイがダメで、ラクできないのが悩み。
お弁当に入れたおかずの余りが朝のおかず。
今日は玉子焼きとウインナーとほうれん草の胡麻和え。
それにお味噌汁を作って出来上がり。
「美味しそー!さすが、元主婦!」
自画自賛。虚しい話。
「泰…起きて。朝ご飯できたよ」
部屋のドア、ノックする。
近頃は少し気を使う。やっぱり色々あるから。
「早く起きておいで!お味噌汁冷めるよ!」
泰を起こす頃、母も起きてくる。
私が帰ってきてから、朝だけはラクになった…と言ってくれるから、サボることもできない。
「おはよう」
「おはよう、お母さん」
朝だけ挨拶。
後は「ただいま」くらいのもの。
「結衣、あんた今日も帰り遅いの?」
反抗期の子供と二人きりにされるのが嫌なのか、そう聞かれた。
「分からない。行ってみないと…」
「困ったブラック企業だね…」
「それ言わないで…」
ホントのことだけど…って思う。
泰の事さえなければ、私も今の会社になんかに勤めてないと思う。
ピ…!と鳴り始めたアラームを止める。
その後、すこしだけ微睡む。
その一瞬が、私にとって至福の時。
でも、直ぐに起きないと後が大変になる。
飛び起きて洗顔。
キッチンに直行した。
「えーと…今日のお弁当のおかずは…」
冷蔵庫の中身と相談。
買い物はいつも母がしてくれる。
退社が早い時は私もするけど、ほぼ任せてある。
泰は給食があるからいいけど、私は社食使わないから、いつも手作り。
冷凍食品のニオイがダメで、ラクできないのが悩み。
お弁当に入れたおかずの余りが朝のおかず。
今日は玉子焼きとウインナーとほうれん草の胡麻和え。
それにお味噌汁を作って出来上がり。
「美味しそー!さすが、元主婦!」
自画自賛。虚しい話。
「泰…起きて。朝ご飯できたよ」
部屋のドア、ノックする。
近頃は少し気を使う。やっぱり色々あるから。
「早く起きておいで!お味噌汁冷めるよ!」
泰を起こす頃、母も起きてくる。
私が帰ってきてから、朝だけはラクになった…と言ってくれるから、サボることもできない。
「おはよう」
「おはよう、お母さん」
朝だけ挨拶。
後は「ただいま」くらいのもの。
「結衣、あんた今日も帰り遅いの?」
反抗期の子供と二人きりにされるのが嫌なのか、そう聞かれた。
「分からない。行ってみないと…」
「困ったブラック企業だね…」
「それ言わないで…」
ホントのことだけど…って思う。
泰の事さえなければ、私も今の会社になんかに勤めてないと思う。