『私』だけを見て欲しい
(赤い首輪してる。細かいなぁ…)
繊細な色合いに、可愛いらしさを散りばめてる。
『美粧』ならではの商品。品定めする必要もない。
「…どうですか?佐久田さん…」
山崎マネージャーが聞く。
私が言葉も発せず、食い入るように眺めてたからだ。
「…素敵すぎて…言葉になりません。こんな商品があるんですね…って感じ。これが売り場に並んだら、私自身が一番に買うと思います」
お世辞抜きでそう言った。
山崎マネージャーが笑う。
『美粧』の営業2人組も、小さな声で笑った。
「…お褒めの言葉を頂き、ありがとうございます。良ければ理由をお聞かせ願えますか?」
加賀谷さんという美人の目が私を見つめる。
もしかして大それたことを言ってしまったのかも…と怖くなった。
「あ…あの…それは……」
嘘やでまかせを言った訳じゃないのに声が震える。
(どうしよ…こんな声で話したら、嘘と思われるかも…)
話さずに黙っていようと思ったのに、山崎マネージャーに振られて、つい喋ってしまった。
自分の軽率さを悔やみながらも、言わない訳にもいかず話しだした。
「…先ずは色合いがとても繊細だと思ったからです。お部屋の中に置いたら涼し気だし、外に飾っても目を引くし。それに何と言ってもこのネコちゃんが可愛くて…赤い首輪もしてて細かいな…と思いました」
「…佐久田さんはネコ派ですか?」
メガネの戸部さんが聞く。
繊細な色合いに、可愛いらしさを散りばめてる。
『美粧』ならではの商品。品定めする必要もない。
「…どうですか?佐久田さん…」
山崎マネージャーが聞く。
私が言葉も発せず、食い入るように眺めてたからだ。
「…素敵すぎて…言葉になりません。こんな商品があるんですね…って感じ。これが売り場に並んだら、私自身が一番に買うと思います」
お世辞抜きでそう言った。
山崎マネージャーが笑う。
『美粧』の営業2人組も、小さな声で笑った。
「…お褒めの言葉を頂き、ありがとうございます。良ければ理由をお聞かせ願えますか?」
加賀谷さんという美人の目が私を見つめる。
もしかして大それたことを言ってしまったのかも…と怖くなった。
「あ…あの…それは……」
嘘やでまかせを言った訳じゃないのに声が震える。
(どうしよ…こんな声で話したら、嘘と思われるかも…)
話さずに黙っていようと思ったのに、山崎マネージャーに振られて、つい喋ってしまった。
自分の軽率さを悔やみながらも、言わない訳にもいかず話しだした。
「…先ずは色合いがとても繊細だと思ったからです。お部屋の中に置いたら涼し気だし、外に飾っても目を引くし。それに何と言ってもこのネコちゃんが可愛くて…赤い首輪もしてて細かいな…と思いました」
「…佐久田さんはネコ派ですか?」
メガネの戸部さんが聞く。