『私』だけを見て欲しい
別れるまでやってた寄せ植え。
キレイに出来た時は嬉しくて、それを眺めるのが何より一番好きだった。

「はーい。頑張りまーす」

間延びした紗世ちゃんの返事に呆れながらも、私なりでいい…と思い直してた。
恋も仕事も、身の丈にさえ合ってればいいーーー。

(だから、れんや君のことは意識しない。…彼は私の身の程に、合ってないもん…)


子犬のように可愛い顔したカレ。
言葉にしないまま忘れよう。
傷つくのはイヤ。
裏切られるのは、もっとイヤーーーーー

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