隣のあなた。…運命の人と…
俺が戻ると
紗織はキッチンにいた。
まだ片付けしてるのかと思えば
携帯を見て止まっている
こんな時間に携帯?
まさか……あいつから連絡?
『紗織、どうしたの?』
ようやく俺に気がついた紗織の
表情は不安そうにしている
俺は紗織から携帯を取り
画面を確認した。
やはり冴島から……
内容は……気持ち悪い文面
俺はメールを削除して
紗織に携帯を返した
『新しい携帯、買いに行こうか』
冴島が広報に異動になったから
仕事での連絡はない。