そのままの君でいて
「ほら。ねぇ!ジョーと僚ちゃん似てるわぁ」

ジョーは 彼は なに?と尋ねた。

康介の兄で4つ上で…

25歳で亡くなった…

愛恵の昔の彼氏。といった。

「古い話だから~関係ないねー。さて準備するかな」

「手伝うよ。ママ」

「いいわよ。ゆっくりしてなさい」


ジョーは、僚介の写真を見ながら。


これで、何となく 康介と優の あの時の会話


たまに うなされて 口にする 愛恵の 「リョウ」という言葉。


康介の愛恵への幼馴染みとはまた 違う 接し方…

愛恵が 前に 言った 「整理したいことがある」という事…


30分過ぎた頃に 愛恵が帰ってくる。


「久し振りに商店街行った~お肉屋のおじさんなんかおまけしてくれたよ」

愛恵は肉を 母親に渡した。


リビングに戻ると、ジョーは TVを見ていた。


テーブルの上には アルバム。

愛恵は母親に

「ねぇ、アレ見せたの?」

「うん。みたいってゆうからさ~」

「僚介のことは?」
「あら!話してないの?」


「だから、余計なことしないでょっていったのに~」

愛恵は 母親を攻めても仕方ないのだが…

「まだ。全部話してないの。でもいいタイミングなのかもね」

「ごめんね。愛恵…」
母親は ションボリしている…。

「大丈夫…とりあえず夜は言わないでよ」
愛恵は笑った。


「ジョー…ちょっと来て」

愛恵は 母親に
「長谷川の伯父さんとこいって来るわ~」

「あー。じゃあ…これもって行って」
母は梨を袋に10個くらい入れて ジョーに渡した。


「思いから、大丈夫?」「大丈夫だよ!OK」

「行って来るね」

「気をつけて」


愛恵は、久し振りに 僚介にお線香をあげに…

ジョーを連れて行くことに 意味があった…


「歩き?」
「すぐだから」

2人は、変装用の帽子もサングラスも せず 道にでた。

もう 彼女に 怖いものなんかなかった。
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