そのままの君でいて
長谷川家にて
長谷川の家まで10分くらいだろう…
時々 すれ違う人たちが 振り返ったが、わりと 地元の人たちは 2人を騒ぎ立てなかった。
逆に知らない振りをしてくれているようだった。
長谷川医院 と表側にある看板をくぐると 庭を横切り 裏側の玄関に向かう。
チャイムを押す。
「はい?」
「お久し振りです。愛恵です」
「少しお待ちください」
何十秒か後に 家政婦さんと 康介の母親が 出迎えた。
「まなちゃん。どうぞ」
長谷川のおばさんは、2人を居間へ通した。
「おば様~何もいらないから。大丈夫ですよ」
立派なリビングだなぁ。と ジョーはそこから見える日本庭園を眺めていた。
康介の 父も後から入ってきた。
「いやぁ。何年ぶりだね~今回の騒ぎは…大丈夫だったのかい」
「こちらのおうちにも、康介さんにも、ご迷惑かけてしまって…すみませんでした。ご挨拶かねて彼にもお線香あげてきていいですか?」
「まなちゃんに僚介も会いたがってるわよ」
母親は 仏間に 愛恵を通す。
「おば様、彼も一緒にいいかな?」
「どうぞどうぞ」
仏間の僚介の遺影を見て
ジョーは、確信した。
「日本式よ。真似してして」
「OK」
2人は 線香をあげ 手を合せた。
愛恵は 心の中で、
「僚介。私あなたから、卒業するね」
と 小さく声にした。
ジョーも 愛恵を真似て 手を合せた。
リビングに戻る。
「大きなお世話かもしれが…隣りの彼が、今回の彼か…?」
父親のほうが 聞いて来る。
「そうです。おじ様にもおば様にも、会って欲しくて。もちろん僚介にも…」
「もう僚介のことを気にしながら、生きなくていいじゃないか」
「新しく好きなひとが出来て楽しいまなちゃんを見て僚介も喜んでるはずよ…」
少し 話をして 2人は 長谷川家を出た。
長谷川家では、やはりジョーが僚介に似ているという話で 少しだけ 騒ぎになっていた。
家に戻ると 父親も帰宅していた。
時々 すれ違う人たちが 振り返ったが、わりと 地元の人たちは 2人を騒ぎ立てなかった。
逆に知らない振りをしてくれているようだった。
長谷川医院 と表側にある看板をくぐると 庭を横切り 裏側の玄関に向かう。
チャイムを押す。
「はい?」
「お久し振りです。愛恵です」
「少しお待ちください」
何十秒か後に 家政婦さんと 康介の母親が 出迎えた。
「まなちゃん。どうぞ」
長谷川のおばさんは、2人を居間へ通した。
「おば様~何もいらないから。大丈夫ですよ」
立派なリビングだなぁ。と ジョーはそこから見える日本庭園を眺めていた。
康介の 父も後から入ってきた。
「いやぁ。何年ぶりだね~今回の騒ぎは…大丈夫だったのかい」
「こちらのおうちにも、康介さんにも、ご迷惑かけてしまって…すみませんでした。ご挨拶かねて彼にもお線香あげてきていいですか?」
「まなちゃんに僚介も会いたがってるわよ」
母親は 仏間に 愛恵を通す。
「おば様、彼も一緒にいいかな?」
「どうぞどうぞ」
仏間の僚介の遺影を見て
ジョーは、確信した。
「日本式よ。真似してして」
「OK」
2人は 線香をあげ 手を合せた。
愛恵は 心の中で、
「僚介。私あなたから、卒業するね」
と 小さく声にした。
ジョーも 愛恵を真似て 手を合せた。
リビングに戻る。
「大きなお世話かもしれが…隣りの彼が、今回の彼か…?」
父親のほうが 聞いて来る。
「そうです。おじ様にもおば様にも、会って欲しくて。もちろん僚介にも…」
「もう僚介のことを気にしながら、生きなくていいじゃないか」
「新しく好きなひとが出来て楽しいまなちゃんを見て僚介も喜んでるはずよ…」
少し 話をして 2人は 長谷川家を出た。
長谷川家では、やはりジョーが僚介に似ているという話で 少しだけ 騒ぎになっていた。
家に戻ると 父親も帰宅していた。