そのままの君でいて
愛恵も、自分と同じように。

ずっと苦しんで居た。
もっと長い時間を…

ジョーに 彼女を攻め立てる気持ちなど なかった。


自分は愛恵を信じている…

愛恵も自分を信じている。


この一か月と半月…

愛恵は ちゃんと自分を見てくれていた…

なにもない自分を受け入れてくれた。

ジョーは
「寝よっか?」

いつもの笑顔で 愛恵に右手を出す…

愛恵もその手を握る。
2階の愛恵が使っていた部屋には…

母がベッドの他に一組 布団を敷いていてくれた。


「アハハ。一緒に眠れないね」

ジョーは笑っていた。

愛恵はベッドに横たわる。

疲れた。この2週間…
それはジョーも同じだ…

ジョーは愛恵の隣りに横たわる。

愛恵の顔を優しく撫でる…

「ゆっくり寝な」

愛恵はジョーの手を 自分の胸にあてた…

「疲れた?」
彼は 首を振る。

「シテ…」

ジョーは 愛恵の唇に 自分の唇をあてる。

「…んん…」
愛恵のいつもの声が
する…

「ジョー…好きよ…」

彼は 彼女の胸に顔を埋めながら、

「…はぁっ…ボクも…アイシテルよ…」


2人はそのまま 終えると眠ってしまった。



良く朝 愛恵は 懐かしい 朝の我が家の音で目覚めた。




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