そのままの君でいて
そこには、優が、立っていた。

「おぉ!!!」
康介は、驚いてす滑りそうになった。

「あたしも、シャワーしたい」
「まて、いま、終わるから…」

慌てる康介。

特に、康介が経験不足なわけでも、オクテなわけでもなかったが
なんか、この状況は、「ありなのか?」

一瞬の間に、彼の脳裏にに優と付き合っていた頃の事が蘇る。

優は、寒い…

そう言って、体を震わせた。

康介は、優の冷えた体にシャワーをあてた。

「あったかい・・・気持ちいい・・・」

そして、優は、彼に抱きつく。

康介も、優の体を抱きしめていた。

下から、康介の顔を見上げる優の眼差し。

彼女は目をつぶった。

康介もまた、目を閉じると 彼女の唇に自分の唇を重ねる。

シャワーの熱気と、2人の体温で バスルームは異様な空気が流れている。

2人はこの、4年分を埋め尽くすかのように、キスをした。

優しく。強く。激しく・・・。

「あぁ・・ん」

優の口から、あえぎ声が既に聞こえる。

康介もまた、完全に体が反応していた。

優は、康介の下半身に手を伸ばす。

「あぁ…」

彼もまた、気持ちが昂ぶっていた。

優は、手で彼のものを優しく愛撫した。

2人とも懐かしかった。

セックスがしたいから、一緒に風呂に入ったわけではなかった。

当時は、お金が無くて、少しでも節約の為に、2人は約束事を作って、共に暮らしていた。

その中に、「お風呂は、同時に!!」というのが合った。

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