そのままの君でいて
日本へ帰国した日、康介に連絡を入れるか、入れないか迷っていた。

偶然、あのレストランで再会したのには　さすがに驚いた・・・。

何も、変わっていないなと思った。

見た目が、少し、痩せたかな…と思った。


実際、あの晩に彼と過ごし、やっぱり　少し痩せたんだと思った。


彼女が居ないのは、わかった。


住まいに、女の気配が感じられない。


あと、一週間後、自分はまた、カンボジアへ帰る。

彼女は、多分、日本へは帰らない・・・。

日本で最期を迎えたくない。場所は決めていなかったが、今回の帰国後は、しばらく
帰国の予定は無かった。


この数日間、後悔したくない。


飲んだ勢いかもしれない・・・。

昔と何も変わらない関係じゃないかと・・・。


それでも、良かった。


きっと、しばらく会えないから。


彼女は、思い切ってかれの携帯電話に連絡をした。
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