無口なDarling+α

「今日お前バイト?」

「ううんっお休み!」

猛のバイトのお休みは月曜日と水曜日と土曜日。

だから私も出来るだけそれに合わせて休みを取るようにしてる。

だけどシフト制のバイトだからなかなかそれも難しかったりする。
だけど今日は二人揃ったお休みの日。

「・・・そか。」

・・・?

微妙な反応の猛に疑問がうまれる。

「どうかした?」

「あー、なんでもね」

そう言いながら寝室へ行ってしまった。


「・・・なんだぁ?」


無口な猛はだいたい都合が悪くなるとその場を立ち去る。

でも私はそれは好きじゃない。

猛が困ったり、悩んだりしてるのを黙って見逃すのなんて嫌だ。

長く付き合っていたって、それはウヤムヤにはしたくないの。


「たーけ・・・」

寝室のドアを開けると、珍しく携帯を打つ猛がいた。

猛はホントに携帯をいじらない人だから。



ひょい

後ろから携帯を覗くと、


【わりーけど、今日行かねーから】

っと打っている最中だった。
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