無口なDarling+α
「あっ・・・ん」
久しぶりの猛の体温、猛の匂い・・・
「澄子、悪い・・・身体平気か?」
「大丈夫、大丈夫だからっ猛・・・」
もっと抱きしめていて。
そんな言葉を飲み込む。
大丈夫。そんなの言葉にしなくたって、私達は繋がってる。
身体だけじゃなくて、心も繋がってるから。
「猛、猛」
こうやって近くにいるのに、名前を呼ばないと不安になるの。
どうすればこの不安がなくなるの?
一緒にいたときは、違う不安がずっとあった。
“猛と私は釣り合ってないんじゃないか”
って。
だけど、今は・・・
“猛が私より違う人を好きになったら?”
“猛が私を好きじゃなくなったら?”
「猛っ、」
そんな不安ばっかりで、これじゃあ全然猛の事信用して無いみたい。
再び付き合うときに、猛は“これからはずっと一緒”て言ってくれたから。
こんな風に不安にになってる事を猛には絶対言えない。
「泣くなよ、・・・なんで泣いてんだよ」
私を突きながら唇で涙を拭いてくれる。
「好きだから、あっっン好きだからだよっ」
ギュッと手を回して猛にくっつく。
「バカ、煽んな」
頭が真っ白になって、猛の重みが身体いっぱいに広がる。
脱力した猛が、私の体に乗っかった。
「ハァ、澄子」
私の耳に顔を埋めて、息を整える猛。